事業計画

令和2年度事業計画

基本方針

代表幹事 合田耕三(㈱合田不動産 代表取締役社長)

現状認識

「令和の時代の最大のテーマは人口減による労働力不足の解決」

〈香川県の人口減少の現実〉
令和元年(2019年)香川県の人口は約96万人、そのうち生産年齢人口(15歳から65歳)は約54万人で人口比56%である。20 年後(2040年)の予測では総人口は約81万人、生産年齢人口は約42万人と想定(人口問題研究所の予測)されている。労働力は20年でちょうど2割減ることになる。単純に毎年5,000人から6,000人の不足が続く。香川の人口の自然増減数(死亡者数と出生者数の差)は毎年5,000人程度のマイナスであり、社会増減数(転入者数と転出者数の差)は様々な努力もあってほぼイーブンかややマイナスの状態が続いていくと思われる。これから毎年マイナス1%の経済成長率を抱えながら事業の発展を考えていかねばならないということになる。

〈グローバルで多様化したデジタル社会の到来〉

 令和の時代は、A IIoT5Gなどのデジタル技術の急速な進歩を背景に、「Society5.0」の時代がやってくる。狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(Society2.0)、産業革命、大量生産に代表される工業社会(Society3.0)、インターネットの登場により情報の共有化、システムの高度化が進んだ情報社会(Society4.0)、そしてデジタル化することで質や量の全体最適を目指すスマート社会(Society5.0)へと環境が変化している。これからMaaSのように行政と民間の境を超え、業種を超え、地域を超えて人を中心とした最適なサービスが生まれようとしている。行政も企業もスマート社会を目指すことにより、生産効率をアップし、人口減少のマイナスハンディを克服すれば、令和の新時代に魅力ある、住んでみたい地域として生き残っていける。

1〕基本方針

Ⅰ. 人口減少の歯止めに挑戦する

これまで労働力の不足を補うために、高齢者の再雇用、女性の活躍、そして働き方改革による柔軟な働き方の推進など様々な対応をしてきたが、特に20代及び30代の若い世代の労働力は足りていない。近年香川県を訪れる外国人は増えている。平成29年は伸び率が全国1位になり延宿泊者数が45万人になった。香川県に住む外国人は13,000人程度でそのうち労働者は7,800人程度である。最近は毎年10%を越す伸び率を示している。令和の時代は外国人とともに暮らす時代となりつつある。そこで外国人労働者を積極的に雇用することとし、そのための環境整備を始める。日本はまだまだ外国人を受け入れる土壌ができていない。人種問題、宗教問題、社会問題、教育問題そして雇用条件、在留資格の問題など様々な課題がある。互いの文化生活習慣を尊重し、ともに生き生きと安心して生活をできるよう環境整備が必要である。行政、民間、地域が一体となって取り組むための協議会を作り課題解決を進めることが急務と考える。

Ⅱ. 人口減少に対応した持続可能な香川の創生


Society5.0
に対応する環境を整えるには、人づくり、まちづくり、ハードの整備などあらゆる分野で行動を起こすことが必要である。特に若い世代が元気を出してほしい。瀬戸内芸術祭を開催してきた経験からクリエイターを育成し創造性の高い人材を世界から募集する。テレワーク、リモートワークを使い世界のどこからでも繋がる環境を整備し、香川に移り住んで活発な経済活動をしてもらう。子育てしながら3世代がゆとりを持って暮らせる安心で快適な街を目指す。香川県、高松市は訪れてみたい場所で日本一になった。次は将来「住んでみたい、住みたい街」の日本一を目指すことにしたい。

Ⅲ. SDGsの考えを取り入れた経営を頑張る                                   

SDGs」は、国連に加盟する全ての国が、2016年から2030年までの15年間にわたって、達成に向け取り組むべき共通目標。持続可能な世界を実現するため、17の目標と169のターゲットが設定されている。環境資源、エネルギー、健康・衛生、教育、産業、さらには人権や公正性の実現まで地球社会全体が協力して解決すべきグローバルな課題が網羅されている。目標1には「現在11.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」、目標7では「世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる」といったターゲットが示されている。これらを2030年までに、なおかつ「地球上誰一人取り残さない」ことを目指して行動を進めることと定義されている。大企業だけが取り組むテーマではなく、地域の企業、行政、団体など全ての人が参加し、できることから一歩を始めることが重要である。日々の生活や行動の中で自分ごとに引き寄せて考えるテーマを設定しよう、そしてできることから始めよう。経済同友会としてさらに積極的に取り組んでゆきたいと考える。

Ⅳ. 広域連携による課題解決

四国新幹線の導入推進、四国遍路世界遺産登録推進、観光振興、防災などの課題は地元香川だけでなく、四国全体で引き続き取り組んでいかなければならない。そのため、四国地区の経済同友会や他団体はもとより、岡山や関西地区とも緊密に連携しながら活動してゆく。