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第1回防災委員会「2018年西日本豪雨災害 そのとき それからの学校」WEB講演会開催

投稿日:2021.8.18

 令和3年8月18日(水)防災委員会は、倉敷市立薗小学校の校長先生 髙津智子氏を講師としてお招きし「2018年西日本豪雨災害 そのとき それからの学校 ~避難所運営・学校再開を通じて考えたこと~」の演題でWEB講演会を開催し31名が参加した。薗小学校は倉敷市真備地区にあり、2018年の西日本豪雨の際に近隣を流れる小田川が決壊し大きな被害がでた。講演では当時の詳細な様子を時系列に説明頂いたあとに、避難所運営を通じて考えたことを説明頂き、最後に罹災して変化したことについてお話いただいた。
 2018年7月6日(金)22:40に大雨特別警報が発令され、23時すぎに収容人数180名に対して1000名を超える近隣住民が小学校に避難してきた。なかには高齢者や妊婦、赤ちゃんなども含まれており、全員ずぶ濡れ、泥だらけの状態で押し寄せ、マニュアルにない教室の解放など、様々な案件について即座の判断を求められた。
 翌日7日(土)は市職員が7名だけで、飲食物も足りない、水道やネットもない状況が続いた。水が出ないためトイレも詰まった。電源はあるがスマホ充電器がない。8日(日)からは猛暑でエアコンのない体育館で熱中症の患者もでた。そんな厳しかった当時の状況を写真を見せながら紹介した。
 その経験から、「実際の災害は想定を超える場合があり、その時は筋論やマニュアルは通用しない、覚悟を持って判断しなければならない、しかしマニュアルを作ることは重要である。」そして食料は何をどれだけ備蓄しておけばよいか、避難所と避難場所の違いや、避難所に必要なもの、防災教育などについて詳しくご紹介いただいた。また、避難所を運営するうえでは「受援力」の高さが必要であること、「誰が責任をとるのか?」などという人が一人でもいれば円滑な運営ができないこと、「固い人や杓子定規で慎重な人」がトップに立つとうまく運営できないこと、女性目線が必ず必要であることなどについても触れた。実際に罹災された高津先生の話はリアリティがあり、言葉に重みを感じた。
 岡山県は晴れの国といわれており安全意識が低かったとのことだが、香川県も水害が少なく、防災意識が高い人ばかりとは言えないことから、非常に参考になる有意義な講演会となった。