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第2回地方創生委員会 働く女性活躍推進講演会を開催

投稿日:2021.12.3

 

講師:内永 ゆか子 氏

令和3年12月3日(金)地方創生委員会は働く女性活躍推進講演会をサンポート高松で開催し、会場、オンライン合わせて約80名が参加した。特定非営利活動法人ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク(J-Win)理事長  内永 ゆか子  氏が講師となり『経営戦略としてのダイバーシティ・マネジメント』と題して「なぜダイバーシティが必要なのか」を実例を取り上げながら講演を行った。
 まずはじめに近年、世界の女性活用が急速に進んでいる中で日本は取り残された状態にあることが示された。テクノロジーの進化によりビジネスをはじめいろいろなものの変化スピードが速くなっている。このような状態の中でビジネスで勝つためにはビジネスモデルを変えないといけない。ではビジネスモデルを変えるにはどうしたらいいのかと述べ、同じ価値観の人たちだけではビジネスモデルを変えることは難しく、多様な発想、多様な価値観、多様なバックグラウンドを持った人を入れることで新しい発想、新しいモデルを作ることがやりやすくなると述べた。ここ10年、世界の企業が多様性を取り入れたイノベーションに取り組んでいるが、日本では、20世紀型の組織の在り方(モノカルチャー)を試行錯誤タイプ(ダイバーシティ)に変えていこうと各企業が四苦八苦している。日本は慣習に従う方法を重んじてきたが、それではイノベーションは生まれない。しかし、多様性を得るために極端に違う人を多用するとイノベーションより不協和音のほうが大きくなってしまう。その点、女性はマイノリティではあるが、言葉も通じる、会社のこともよくわかっている。女性だからうまくいくというのではなく、女性はマイノリティであるためイノベーションを起こす原動力となりうる。女性活用は会社にとってリスクが少ないダイバーシティの第一歩であると述べた。

会場風景

  次に自身のIBMでの経験をもとに女性のキャリア・アップのための3つの阻害要因「将来像が見えない」「仕事と家事・育児とのバランス」「オールド・ボーイズ・ネットワーク」について触れた。まず女性たちへは自身のキャリアに対する明確な目標を持ち、与えられたチャンスにチャレンジすること、個人としての強み(価値)を持ち社内外の人のネットワークを大切にすること、仕事をあきらめず続けて欲しいと述べた。またテクノロジーを利用した働き方の改革も必要であり、時間と場所にとらわれない柔軟な働き方の重要性を述べた。また最後に「オールド・ボーイズ・ネットワーク」について触れ、特に日本は男性中心で培われてきた明文化されていない約束事、ルール、仕事の進め方等、暗黙の文化や雰囲気が強く、トップが本気で改革を行わないと女性活用、ひいては価値観の多様性が強みとなる企業になることは難しいと述べ、経営者の意識改革が重要として講演を締めくくった。講演後は講師を取り囲む女性の姿が多くみられ、働く女性の応援となる大変有意義な講演会となった。