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第2回環境エネルギー委員会、第3回インフラ整備委員会「国際水素サプライチェーン構築に向けた取組み」WEB講演会を開催

投稿日:2021.12.9

 令和3年12月9日(木)環境エネルギー委員会、インフラ整備委員会はWEB講演会を開催し57名が参加した。川崎重工業株式会社  水素戦略本部  プロジェクト総括部長 新道 憲二郎 氏が講師となり「国際水素サプライチェーン構築に向けた取組み」と題して、水素エネルギーを取り巻く状況や商用化に向けた取り組みなどについて講演いただいた。
 最初に、脱炭素にむけた国内外のCO2削減目標や、カーボンニュートラルへの動きなどについて説明。2030年の国内温室効果ガス排出削減目標は13年度比で46%削減となっており、「意欲的目標を達成するためには、より積極的な水素の利活用が必要」と述べた。続いて国内の水素関連協議会設立の動きと、グローバル企業の動きについて説明し、需要と供給一体のサプライチェーンを念頭に置いた活動が活発化していることを解説した。そのほか、液化水素運搬船や液化水素タンクのほか、今後つくられる大型液化水素運搬船などを紹介した。また、水素への期待として、様々な資源から製造することができ、調達国の分散ができることや、電気と比較して大量輸送、長距離移動、長期保存、セクター間での融通が可能であることからレジリエンスの面でもメリットがあることを説明した。課題としては、液化水素のエネルギー利用として今はまだ小規模なものしかないことや、輸送面で陸上輸送しか商用化されていないこと、海外の安価な水素の大量導入ができないことなどを挙げた。また、天然ガス用ガスタービンの燃焼器などを交換して水素燃焼へ対応した「水素ガスタービン技術」や、ターミナルタンクの大型化にむけた技術開発状況などについても写真や動画を用いて具体的に紹介した。最後に、水素社会実現にむけた取り組みやスケジュールについて解説し、講演を締めくくった。国内外の水素社会実現にむけた現状の取り組みや課題について学ぶことができ、非常に有意義な講演会となった。