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人材育成委員会 高松高校・高松商業高校で講演会(出前授業)を開催

投稿日:2022.8.29

 人材育成委員会では、令和46月~8月にかけて、高松高校と高松商業高校において講演会形式の出前授業を実施した。これは、令和4325日(金)に香川県教育委員会との間で連携協定を締結したことを受けて実施するもの。
 当日は、地元の企業経営者等を講師にお迎えし、企業経営者としての思いや企業におけるSDGsへの取り組み、さらには環境問題や地域課題など、幅広いテーマについて、ご自身の経験談等を交えながらご講演いただいた。各講演の後には生徒から率直な質問が寄せられるなど関心の高さが窺えた。
 当会としては、引き続き、高校生を対象とした出前授業の実施をはじめ、大学進学前の早い段階から地域の課題や地元の産業・企業を知る機会を設ける活動を通じて、将来、地元地域とかかわりを持って活躍する人材の育成に資するよう取り組んでいくこととしている。

 
【高松高校】

  高松高校では「総合的な探究の時間」を活用して、2年生約280名が体育館に集合し、全3回の講演を聴講した。

 

◆第1回目:6月7日(火)

 ・演題(テーマ):「今後の人生のヒントとなるもの」
 ・講師:株式会社アムロン 代表取締役社長 岩崎 巨樹 様

 株式会社アムロンにおけるSDGsへの取り組みに加えて、“人生と仕事の目的”や“成長の条件”について、岩崎様ご自身のご経験談を交えながらお話いただいた。その中で、最も大切なこととして、スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱された“Planned happen stance(計画的偶発性理論)”について触れ、偶発性を計画的に設計して自分のキャリアをより良いものにしていくことの大切さをわかりやすくご説明された。

◆第2回目:6月14日(火)

 ・演題(テーマ):「アントレプレナーシップ!」
 ・講師:国立大学法人香川大学 副学長 城下 悦夫 様

 城下様のこれまでの国内外におけるキャリアを通したご経験に触れながら、長い人生において選択肢は多く存在するが、そのいずれの道を選択するにしても、“アントレプレナーシップ” つまり新しい事を創造しリスクに挑戦する姿勢こそが非常に重要であることをご説明された。講演の最後には、生徒からの途上国支援における日本の対応に関する質問への回答の中で、他者との連携による課題への取り組みの中で創造される成果物を分配していくことが価値創出につながり、また、そうした課題解決に資するための産業振興が大きく求められていると述べられた。

◆第3回目:6月28日(火)

 ・演題(テーマ):「富士クリーンが推進する未来を見据えた様々な取り組み  ~未来の社会創りと幸せの価値の選択~」
 ・講師:株式会社富士クリーン 代表取締役社長 馬場 太一郎 様

 地球環境問題とSDGsの17項目について、株式会社富士クリーンにおける取り組みや馬場様ご自身の海外勤務を含めた豊富なご経験などを交えながらわかりやすくご説明いただいた。また、高校生の今、これからの人生を考えるにあたってのメッセージとして、“幸せの価値と選択の連続”についてお話いただき、その中で、「選択による遠回りは無く、選択の結果はどんなことであれ、自分がしたいことへの近道である」とのメッセージを送られた。

 

【高松商業高校】

  高松商業高校では、「課題研究の時間」を活用して、3年生のうち計約50名が、グループごとに分かれて情報処理教室に集合し、講演を聴講した。

 ◆第1回目:7月8日(金)

 ・演題(テーマ):「SDGsとわたしたち」
 ・講師:外務省NGO相談員・四国ESDセンター 宇賀神 幸恵 様

 冒頭、宇賀神様が所属されている“NPO法人えひめグローバルネットワーク”について、モザンビークにおける平和構築活動などの取り組みを交えてご紹介いただいた。その後、SDGs の話題に移り、その背景と経緯、考え方とポイントをご説明いただいた。その中で「自分で国や社会を変えられると思 う?」、「自分の国の将来についてどう思 う?」など、生徒に事前アンケートを実施した結果の紹介に続き、『私たちは微力だけど無力じゃない』という長崎の高校生の言葉を引用しながら、自分たちができることとして、“知る”、“考える”、“行動する(選ぶ)”ことの大切さを伝えられていた。

 

 ・演題(テーマ):「データが語る 香川、高松」
 ・講師:()STNet 常務取締役コンシューマー営業本部長 田口 泰士 様

 田口様のご講演では、データをいかにビジネスに活かすかという視点からお話いただいた。一つの事例として、香川を代表する観光資源「屋島」が活かし切れていないことについて触れ、レンタサイクルにGPSロガーを設置することで、現地の状況把握に必要なデータ収集、蓄積、分析が可能となることをご紹介いただいた。そのうえで、「屋島を活かすために皆さんならどうするか?」など、データから得られる結果に基づく様々な課題について、生徒から率直な意見が交わされた。最後に、「デジタル化に向けた大きな変化が起きる中、新しい発想による新しいビジネスの創出が期待されている。これから、高校生の皆さんにとって大チャンスとなる」と述べられた。

◆第2回目:8月25日(木)

 ・演題(テーマ):「税金とお金の話」「税金と自治体運営の関わりについて」
 ・講師:(税)三和会計事務所 代表 米田 守宏 様、川田 浩史 様

 授業前半は米田様から、投資によるお金の運用の必要性について、質疑応答を交えながらご説明いただいた。その中で、投資を行う際の大事な心得についても言及された。後半は川田様から、国の予算の仕組み、国・地方公共団体の決算書、公的サービス等についてご紹介いただいた。また、国・地方公共団体がその資産の有効な活用策を考えることが非常に重要であると述べられた。本年4月より高校における金融教育が必修化されたこと、また、大学受験を控え小論文対策にも役立ち、何よりも自らの将来に大きく関わるテーマであることから、生徒たちは熱心に聞き入っていた。

◆第3回目:8月29日(月)

 ・演題(テーマ):「ジモトを愛する人でないと、世界では認めてくれない ~四国の変なスポットを巡る授業~」
 ・講師:四国なんでも88箇所巡礼推進協議会 会長 佐藤 哲也 様

 佐藤様は、『四国にはまだまだ残っている手つかずの自然や昔のままの文化風習風土があり、それらを自分の足で巡ることで、知らず知らずの間に忘れ去られようとしている 「古き良き日本」を肩肘張らず見直していこう』とのコンセプトのもと、四国ならではのスポットを集めて紹介する88箇所巡礼企画にボランティアで取り組まれている。今回の授業では、その活動の事例として“駅と車窓88箇所”、“四国裏88景”の見どころについて、写真や動画を交えながら紹介された。生徒たちは、様々なスポットの話題に興味深そうに耳を傾けていた。佐藤様は、最後に「みなさんも自分の目で見て自分で感じた物を大事にして、自分自身の88箇所的なものを作っていただきたい」と締め括った。