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第1回文化芸術スポーツ委員会「瀬戸内国際芸術祭 春の島めぐり!! 女木島・大島視察」

投稿日:2019.5.22

令和元年5月22日(水)、第1回文化芸術スポーツ委員会として、「瀬戸内国際芸術祭 春の島めぐり!!女木島・大島視察」が開催されました。冒頭、同委員会副委員長である金代健次郎氏(ベネッセアートサイト直島 マネジメントセンター長)より瀬戸内国際芸術祭の歴史や、個々の島々、アート作品に対する想いを聞き、乗船場に移動した私たち、参加者31名はチャーター船に乗り込み、高松港を出港しました。 
 まず最初に訪れた女木島の堤防では、風によって向きを変える300羽のカモメの風見鳥がお出迎えてしてくれました。女木島ではいくつかのアート作品を観賞しましたが、その中で圧倒的な存在感を放っていたのが、大竹伸朗氏の「女根(めこん)」です。同作品は人々の憩いの場として島に根付いてほしいとの願いが込められた作品となっており、休校中である小学校の中庭に大きく真っ赤な「ブイ」の上に突き刺さったヤシの木の作品となっています。大きな椰子の木からは強い生命力を感じることができました。

「不在の存在」レアンドロ・エルリッヒの作品を眺めながら、併設されたレストラン「IARA」にてEAT&ART TARO監修のランチを頂きました。こちらのランチはアート作品「瀬戸内ガストロノミー」であり、瀬戸内の食材を使い、島の歴史や風土を感じるメニューとなっています。美味しさを頭でイメージし、食する人の心に入り込むような作品となっています。さらに、ランチタイムでは幸運なことに空に虹がかかり、アート作品と自然の虹が融合するという、幻想的な光景に、参加者一同、更なる感動を覚えました。
 次に訪れた大島は国立療養所大島青松園があり、ハンセン病回復者である入所者の方々が静かに暮らしていています。園内各所に盲導鈴や盲導線があり島の暮らしに様々な工夫が見られました。社会交流館ではハンセン病の歴史展示室や図書室、入所者の方と交流できるカフェ、1958年前後の大島青松園を150分の1サイズで再現したジオラマ、入所者が丹精込めて制作した書道や刺繍などがありました。その中でも入所者の方が詠まれた歌は、強い想いが込められていて、そのお気持ちが伝わりとても感動しました。その後「相愛の道」を30分かけて歩き、行きついた先には、瀬戸内海を一望できる場所であり、入所者の方が自身の故郷に向かって手を合わせ、家族を想っていた場所でした。大島がどんな歴史を背負い、歩んできたのかを深く考えさせられ、悲しい歴史は決して繰り返してはいけない、そしてハンセン病の理解促進のために大島で開催されるイベントなどにも、今後、積極的に参加しようと思いました。

 今回の視察に参加させていただいたおかげで、瀬戸内国際芸術祭の各アート作品をより深く感じることができました。それは、開催に向けご尽力頂いた、村上委員長はじめ、金代様、こえび隊の方々のおかげです。改めて御礼申し上げます。瀬戸内国際芸術祭は夏会期、秋会期も続きますので、
時間が許す限り、また是非参加したいと思いました。

<寄稿者> ㈱サンクラッド 代表取締役社長 馬場加奈子