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EU講演会「欧州駐在よもやま話」開催

投稿日:2019.6.12

岡田春彦氏

令和元年6月12日(水)、国際委員会では香川EU協会との共催で、リーガホテルゼスト高松にて、EU講演会を開催した。講師に日本貿易振興機構(JETRO)地域統括センター長(四国)香川貿易情報センター所長である岡田春彦氏をお招きし、「欧州駐在よもやま話」と題し、ご講演いただいた。岡田氏がベルギー(ブリュッセル)とフランス(パリ、リヨン)での駐在経験で感じたことは、EUと日本の関係は概ね良好ながら、一定の距離感があるということ。EU市民の関心は、まずは「自国」、「EU」、「ヨーロッパ」に向いており、遠い「日本」の報道はまだまだ少ないのが現状。日本はもっと積極的にEUに対して情報発信すべきで、日本もEUという広い概念に捉われず、構成国一つ一つに関心を持つべきだと述べられた。また駐在していたベルギーは非常に親日国で、特に首都ブリュッセルはEUの中枢として政治、外交の街であり、世界企業の統括拠点が多いとのこと。しかし、ベルギーは小国ということもあり、政治的発言力は弱く、EU諸国の緩衝材的位置付けになっていることが語られた。それから、「EPA」交渉時に自身は、JETRO所長、日本人会副会長、商工委員長としてセミナーやシンポジウムを開催。交渉開始、早期妥結に向けた要望書を、欧州委員会・議会、ベルギー政府、経団連等へ提出するなど、日EU経済連携協定の大切さを訴えてきたとのこと。さらにJETRO駐在員の悩みとして、JETROを訪問する日本企業や自治体の関心テーマが多岐に渡るため、常に、広く深い知識を有していないと困ることや、事務所の最寄り駅で地下鉄爆破テロに巻き込まれそうになったこと等が語られた。
最後に、岡田氏は「駐在経験を得て思うことは、やはり日本は素晴らしいということ。サービス意識が高く、四季折々の風情があり、食材も豊富で新鮮。水道水もそのまま飲める。母国後のみで生活でき、何より治安が良い等、日本に帰国後、改めてその想いを強く抱いている。」と結んだ。