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第1回文化芸術スポーツ委員会「船の体育館(旧県立体育館)にある価値」WEB講演会

投稿日:2020.7.3

 

講師:河西範幸氏

 令和2年7月3日(金) 第1回文化芸術スポーツ委員会で講演会を開催し、WEBと会場あわせて35名が参加した。一般社団法人 船の体育館再生の会 代表 河西範幸 氏を講師としてお招きし、「船の体育館(旧香川県立体育館)にある価値について」と題して講演頂いた。
 旧県立体育館は1964年に丹下健三の設計により建築された建物。代々木国立体育館のプロトタイプと言われており、2017年にはワールドモニュメント財団により日本のモダニズム建築として初めて「世界危機遺産」として選定されるなど世界的に高い注目をうけている。建物は4本の柱とつり屋根が特徴的でその形から「船の体育館」として長く香川県民に親しまれてきた。椅子・ソファー・照明器具は、世界を代表するデザイナー剣持勇が特別にデザインしたもの。清水建設により施工され、高度な計算ができるコンピューターがなかった50年以上前に三次元曲面を多用した建築は驚異的であった。また、杉型枠の打ち放しや金ゴテ鏡面仕上げ、寒水石の掻き落としなど現在は殆ど使われなくなった技法が多用されており、完成時の建築専門誌には「まるで工芸品のようだ」と表現された。今後の使い道としては、「リハビリテーション障がい者スポーツ施設や、美術館、美術学校、オフィスなど体育館以外の用途として活用できるのではないか」と体育館の可能性について語った。「以上より建物には様々な価値が見いだせ、是非とも保存していきたいと考える」と結んだ。会場、WEBからは「香川県民だが価値について全く知らなかった、必要な予算等、今後の方針について教えてほしい」「世界の建築家からは絶対に残すべきだとよく聞く、ベネッセホテルのような価値のあるホテルとして残すのはどうか」など積極的な意見や、質問が飛び交い、大変盛況な講演会となった。