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第8回技術革新委員会「国土交通省による粟島スマートアイランド推進プロジェクト」WEB講演会開催

投稿日:2021.2.5

令和3年2月5日(金)第8回技術革新委員会として、香川大学瀬戸内圏研究センター 特任教授 原 量宏氏を講師にお迎えし『国土交通省による粟島スマートアイランド推進プロジェクト』~安心して住み続けるためのまちづくりに向けて~と題したWeb講演会を開催、43名の会員が参加した。
 冒頭、三ケ尻技術革新委員長から「原先生は時代に先んじて早くから現場でICTを活用した医療に取り組まれ、多大な成果をあげられている。周産期医学(胎児、妊婦の健康確認を行う)がご専門であるが、今般有人離島においては、ドローンを使って遠隔診療を実施されている。ドクターでありながらITエンジニアとして現場で50年以上ご活躍されており、周産期(胎児)モニターを世界へも展開されている。今日は~安心して住み続ける ための まち づくりに向けて~と題して、これから高松市が応募するスーパーシティへの取り組みの方向性についての示唆を含め、参考になるお話を聞かせていただけると思う」という挨拶の後に講演が始まった。
 原先生から、「香川県内有人離島の人口減少、高齢者率が高くなっている。その中で三豊市の粟島診療所に毎週通っている。今回は、国土交通省によるスマートアイランド推進プロジェクトに粟島が採択された。国土交通省による粟島スマートアイランドプロジェクトは、グリーン・スロー・モビリティ(GSM)を活用した島内移動の確立や新しい通信インフラによる輸送サービスの確立、ICTによる新しい医療体制の確保という目的で進めている。
改めてK-MIXについて説明すると、香川県では地域の医療機関を結ぶK-MIXが2003年にスタートして、この4月よりK-MIX+からK-MIX RへとヴァージョンUPする。香川県では医療機関から6500円/月額利用料を徴収することにより継続的な運用を実施している。これからは、マイナンバーカードと連動することにより、どこからでもK-MIX Rが利用できるようにしていきたいということであった。現在、離島を周回している巡回診療船”済生丸”による健康情報の蓄積によって、K-MIXに参加する医療機関から、粟島に限らず香川県内の離島住民の検診結果を参照できるようになっている。」
「今では、周産期電子カルテネットワークは4地域から全国への広がりを見せている。そうすることによって、科学振興機構(JTS)からSDGsに関した賞も受賞した。そして、チェンマイ県(タイ国)の新生児や妊娠の死亡率を下げる目的で、JICA、草の根技術協力事業(活性化特別枠)においては、胎児モニター(iCTG)を世界へ広げていくプロジェクトを実施してきた。」
「現在のwithコロナにおいては、新型コロナウィルス感染症対策として、モバイルCTG(胎児心拍計測装置)が、産婦人科の感染症予防(院内隔離)や産婦人科の感染症予防(自宅利用)に活用できている。これまでの取り組みの内容はSDGs目標(3.すべての人に健康と福祉を、5.ジェンダー平等を実現しよう等)の達成に寄与していると思っている。今後は、高松市スーパーシティ構想の実現に向けて、遠隔医療の導入で貢献していきたい。」と結んだ。その後、活発な意見のやり取りが行われ、講演会は終了した。