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第2回技術革新委員会“香川大学発ベンチャー企業紹介第一弾”『世界中のお母さんに安心安全な出産を』WEB講演会開催

投稿日:2021.6.12

メロディ・インターナショナル株式会社CEO 尾形優子氏

令和3年6月12日(水)第2回技術革新委員会として、メロディ・インターナショナル株式会社CEO 尾形優子氏を講師にお迎えし“香川大学発ベンチャー企業紹介第一弾”『世界中のお母さんに安心安全な出産を』~大学発シーズの商業化からソーシャル・ビジネスへ~と題したWeb講演会を開催、54名の会員が参加した。
 冒頭、三ケ尻技術革新委員長から「尾形様は、昨今話題となっているデジタル活用と社会課題の解決を以前から取り組まれている。普段使いするためのデジタル技術はどういうものか、規制あるいは安全性の確認が必要になるが、その対応についての示唆を得られると思う。また、香川発世界へ向けた取り組みを実践されており、国際化のためにどういうことが必要なのかもお話いただけると思っている。」という挨拶の後に講演が始まった。
 最初、北海道大学病院産科のオンライン妊婦検診の模様をまとめた映像を確認した。尾形様から、『電子カルテの会社を13年運営した後、2015年メロディインターナショナルというベンチャービジネスの会社を設立した。メロディインターナショナル㈱の企業理念は、「世界中のお母さんに、安心・安全な出産を!」であるが、妊婦さんと赤ちゃんの健康管理プラットフォーム”Melody i”を開発して、医療と健康を世界中の妊婦さんと医師のコミュニケーション・プラットフォームにより支えている。資本金はベンチャーキャピタルの出資により2億6千万円となっている。昨年の11月には日経「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2021」を受賞できた。
 産科の医療が抱える問題である「妊婦・出産がリスクある営みであること」を解決したいという想いで進めている。日本では、国内で発明した分娩監視装置、胎児モニターは病院には必ず置いているが、例えば発展途上国のインドネシアだと5%程度の普及率である。そういう中で、我々は大きなCTGという据え置きの装置をモバイル化して遠隔モニタリングを可能にすることにより、①医療過疎地での妊婦モニタリング②ハイリスク妊婦の遠隔管理と感染リスクの低減③緊急時・災害時の胎児モニタリングが実現できることとなった。
 機器開発の歴史を振り返ってみると、最初はベンチャー企業(メロディインターナショナル)のために医療機器を作ってくれる企業がなかなか存在せず、設立当初は、大変苦労した。そして、ベンチャー企業では不可能と言われた「クラスⅡ薬事認証取得」(2018年5月)が実現し、保険適用できるようになった。そして、2019年1月「分娩監視装置iCTG」が国内発売スタートでき、病院市場である医師・助産師に展開中している。
 そして、2016年からのチェンマイ(タイ)での成功事例を紹介、ブータンでの採用も決まっている。我々のモバイル胎児モニターiCTGは、世界の類似・競合製品と比較して、国内外で15,000超のCTGデータ、世界で唯一の胎児バイタルビッグデータを持つなどの優位性を持っている。
今後も世界中で周産期医療レベルの向上に貢献を目指し、”安心・安全な妊娠・出産を世界中に届ける”理想のもとに進めていきたい』と結んだ。その後、活発な意見のやり取りが行われ、講演会は終了した。