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第3回観光振興委員会 高松商工会議所と共催で「四国の観光の現状について」WEB講演会を開催

投稿日:2021.7.12

 

講師:四国運輸局 観光部長 藤澤 友春 氏

 令和3年7月12日(月)観光振興委員会は高松商工会議所と共催で、四国運輸局 観光部長 藤澤 友春氏を講師としてお迎えし、「四国の観光の現状について」と題して講演会を開催し、会場・WEB合わせて88名が出席した。 藤澤部長からは、まず四国の観光の現状について説明があった。訪日外国人は2019年の3188万人だったが、2020年は411万人(前年対比87%減)2021年1月~5月は9万人(前年比99%減)と大幅に減少している。延べ宿泊者の四国シェア(2020年確定値)は894万人(全国シェア2.7%)ウチ外国人は18万人(全国シェア0.9%)であり、どうしてもゴールデンルート(東京・大阪・京都)に行ってしまう。県別順位は愛媛36位・香川40位・高知44位・徳島47位と低迷しているが、いかに四国に人を呼ぶかが課題である。但し、2020年の県別前年対比で見ると高知が67%、徳島56%、香川57%と落ち込んではいるものの全国平均(56%)並みで留まっている。四国の主要観光地の入れ込み状況をみてみると、四国全体では47%の減少だが、特徴的なのは高知の落ち込みが少ないということであるが、これは足摺の水族館リニューアルや中村・宿毛などで宿が増えたことと、アウトドア人気が後押ししたためと考えられる。新しい施設ができると交流人口も増える。また、宿泊業における雇用の状況については「2019年から2020年にかけて雇用者(除く役員)は12%減、うち正規雇用者数は12%減、非正規は15%減である。ノウハウが必要な業種で解雇すればそののちに人材確保の保証がない状況にもかかわらず、厳しい状況である。
 続いて観光需要回復のための政策プランについて説明し「感染防止対策の徹底」「GoToトラベル事業の延長」「ワ―ケーション普及」などがポイントであると紹介した。また国内外の感染状況を見極めた上でのインバウンドの段階的復活なども予算はとっているが復活の時期などは未定であるが、当面はオリンピックの動向などもみなければいけない。続いてGoToトラベル事業の実績について、約8781万人泊の利用があり、約5399億円の支援が行われ、令和2年の3次補正予算では1兆311億円の予算がついた。また「高級ホテルだけ儲かっているのでは?」との批判も多くあったが、5000~10000円帯の利用が40%と一番多く、実際に(十分かどうかは別として)それなりに利用されている、と実情を話した。
 最後に香川県における県内宿泊促進事業「うどん県に泊まって癒され再発見キャンペーン」や「うどん県泊まってかがわ割りキャンペーン」について紹介したのちに、今後の見通しとして、国際旅行、国内旅行とも回復傾向の予測である旨を述べた。また四国の観光の展望として、「いかに四国の魅力」を発信できるかや、2025年の大阪万博が現実的なターゲットでは?との私見を述べて講演を終えた。会場やWEBの参加者からは積極的な質問があり、藤澤氏が丁寧に答えた。四国の観光の現状について知ることができる、大変有意義な講演会だった。